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海外でクレジットカードを利用した際の換算レートを実際に実験して比較してみた 年会費無料クレジットカード編

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先日、以下の記事で海外でクレジットカードを利用する際の注意事項として、換算レートや事務手数料の比較、まとめを記事にしました。 

今回はその上記まとめを作るきっかけとなった実体験の内容として、複数の手持ちのクレジットカードを海外で(ほぼ)同時に利用した場合、請求書に掲載される換算レートにどのような違いが出てくるのかを紹介します。

 

実験内容

まず実験の内容ですが、海外で(ほぼ)同じ日に複数のクレジットカードを利用し、その換算レートを比較して、クレジットカードによる差違いがどの程度あるのかを調べてみました。

実験に使用したクレジットカード

まずはラインナップを紹介しておきます。

私はラグジュアリー系のクレジットカードを持っていないため、基本的に年会費無料クレジットカードで構成されています。

JCB Wカード

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国内ではメイン決済用。

39歳以下が申し込めるJCBカード。

年会費無料でJCB一般カードよりもポイントが2倍もらえるため、とてもお得。

JAL、ANAマイルどちらへも交換可能。

私の中ではイチオシのカードなのですが、JCBブランドのため、これまで海外ではあまり出番がありませんでした。

リクルートカード(マスター)

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海外ではメイン決済用(だった)。

その他年会費無料の主要なカードでは基本還元率1.0%が多い中、リクルートカードは1.2%還元と、わずかではあるが高い還元率が魅力。

年会費無料でポンタポイントが貯まるカード。

ポンタポイントはJALマイルへ直接交換が可能(2ポイント=1マイル)な上、昨年LINEポイントへの交換も開始したため、ソラチカルートによるANAマイルへの交換も可能。 

楽天カード(マスター)

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以前はメイン決済に使っていたが現在は楽天市場で買い物するときに使う程度。

年会費無料で楽天ポイントが貯まる。

貯まったポイントは楽天市場をはじめとする楽天系サービスで使用できる他に、ANAマイルへの交換も可能(2ポイント=1マイル)。

実際には、現在私が所有しているのは2018年末に突如発動された楽天プレミアムカード3年間無料キャンペーンに便乗し発行した楽天プレミアムカードですが、換算レート、手数料には差がないため、楽天カードと表現させてもらいます。

※キャンペーンは既に終了しております 

YJカード(マスター)

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使用機会は少ない。

年会費無料でTポイントが貯まる。

楽天と同様にANAマイルへの交換が可能(2ポイント=1マイル)であるが、楽天では制限されている交換ポイントの数量制限がなく使い勝手は良い。

実験①:2018年10月 JCB Wカードvsリクルートカード(マスターブランド) in ヨーロッパ

それでは早速実験結果に移ります。

JCB Wカードの換算レート

利用は2018年10月27日なのですが、換算日は10月29日となっており、

1ユーロ=129.735円となっています。

f:id:sunnypark63:20190221004534p:plain

リクルートカード(マスター)の換算レート

こちらは上のデータを比較するため10月27日~10月29日までのデータをいくつか抜粋してみました。

処理されたタイミングによりレートがばらついているんですが、そんなことよりも!

JCB Wと比べてレートが軒並み1.5円近く悪い!

1ユーロ=131.053~131.366円という結果になりました。

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実験①まとめ

JCBの換算レートが良いというのは間違いなさそうです。

ただ、1回だけのデータではまだ少し信頼性が低いので、別の機会を見つけて同じ実験をしてみることにしました。

実験②:2018年末 JCB Wカードvsリクルートカード(マスターブランド) in アメリカ

先回と同じ組合せで時期と場所を変えました。

JCB Wカードの換算レート

2018年12月28日~12月30日。こちらは全て1ドル=111.485円でした。

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リクルートカード(マスター)の換算レート

同様に2018年12月28日~12月30日で見てみると、1ドル=113.273~113.432円・・・JCB Wと比べてかなり差があります・・・

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実験②まとめ

リクルートカードの換算レートはJCB Wカードよりも確実に悪いと確信しました。

ただ、この結果を見て同時に感じたのは、それにしても2つのカードの換算レート違いすぎない!?ということでした。

この時点での私の知識は海外利用時の換算レートは良い順に並べてMaster→JCB→VISAとなると思っていたため、JCBとマスターの結果が逆転したことと、その差の大きさに違和感を感じました。

そこで、また新たな機会を見つけて、別の実験を行うことにしました。

実験③:2019年2月 リクルートカード、楽天カード、YJカード マスターブランド同士の比較 in ヨーロッパ 

ここでは新たな実験用サンプルとしてこれまで使ってきたリクルートカードに加えて、楽天カードとYJカードを比較対象として選んでみたのですが、諸事情により全てマスターブランドになってしまいました。

どちらかがVISAだと更に良かったのですが、やむなしです。

リクルートカード(マスター)の換算レート

2019年2月2日、リクルートカードの換算レートが悪いと確信していたので、サンプルは1つだけです。

1ユーロ=128.900円です。これをベースとして考えます。

f:id:sunnypark63:20190221013326p:plain

楽天カード(マスター)の換算レート

2019年2月1日~2日で見てみると、1ユーロ=127.719~127.752円と同じマスターブランドなのにリクルートカードよりも1円以上レートが良い!

なんで!?

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YJカード(マスター)の換算レート

利用日が少しずれてしまっているので参考程度ですが、2019年1月28日では

1ユーロ=127.000~127.068円となっており、決済日の為替レートと照合すると感覚的には楽天カードの換算レートに近そうです。

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実験③まとめ

3つともマスターブランドなので、同じような結果となると思ったのですが、結果はリクルートカードの換算レートのみが悪い結果となりました。

ここでようやく真剣に調べ始めて、リクルートカードは楽天カード、YJカードと比較してカード会社による事務手数料が高いことに気づきました。

それまではブランドが同じなら換算レートも同じで、海外決済ならマスター!と思っていたのでそれぞれのカードの事務手数料なんて気にしていませんでした。

調べたところ、今回実験した3つのカードの事務手数料はそれぞれ下のようになっていました。

リクルートカード(MUFGカード):2.16%

楽天カード:1.63%

YJカード:1.63% ※いずれもマスターブランド

そうです。もっと早く調べておけば良かったのですがリクルートカードはMUFGカードのため海外利用時の事務手数料が少し高く設定されていたのです。

これでは還元率が1.2%で他のカードよりも0.2%良いからなんて理由では使えないということがわかりました。(あくまで海外での利用には向かないという話)

ただ、同時にもう一つ新たな疑問が。

リクルートカードと楽天カード、YJカードの事務手数料の差は約0.5%程度なのですが、請求書に掲載される換算レートは1円以上違うのです。

1ドルは約110円、1ユーロは約130円と考えると0.6~0.7円程度の差になるはずではないかと、またまた違和感を感じました。

Mastercard公式サイトでの換算レート調査

それぞれの請求内容をMastercard公式サイトの換算レートツールを使って調べてみることにしました。

https://www.mastercard.us/en-us/consumers/get-support/convert-currency.html

楽天カード

2月2日 35.50ユーロ→4534円の請求となった例を入力してみると、下の写真のようになりました。

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結果は4534.94円。

おお、合ってる!

でも一致というより『ほぼ合ってる』という状態・・・

YJカード

1月28日 12ユーロ→1524円の請求情報を入力すると結果は1524.79円。

こちらもぴったりではないが、ほぼ合ってます。

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リクルートカード

大トリになりましたリクルートカード。

2月2日 10ユーロ→1289円の請求だった例を使います。

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結果は、1284.11円。ほぼ・・・いや、これは合ってないでしょ。

もう意味がわかりません。

 

海外でクレジットカードを使って現地通貨決済してから請求が届くまでの流れ(ユーロ圏の場合)

というわけで一番疑わしきMUFGカードへカードへ海外での利用から請求までの流れを問い合わせてみました。

回答の内容は要するにこんな感じでした(マスターカードの場合)。

10ユーロの利用

 ↓

10ユーロを〇〇ドルに換算(マスターのユーロvsドルのレートが適用)

 ↓

〇〇ドルを△△円に換算(マスターのドルvs円のレート)

 ↓

事務手数料2.16%が上乗せ

 ↓

1289円の請求

となるようです。

 

ユーロで決済した場合、ユーロ→円ではなくて、ユーロ→ドル→円の順で換算されていくんですね。知りませんでした。

 

実はMUFGカードへ問合せをおこなった際に、上で説明した利用から請求までの流れと一緒に、〇〇ドル、△△円の数字を教えてもらっていました。これがあれば実際に使用されたであろう換算レートは逆算できます。

しかし、ユーロをドルに変換する部分の換算レートが日付をずらしてもMastercardの換算レートツールの結果と一致することはありませんでした。

つまり、Mastercardの換算レートに表示されるレートと実際の換算に使われるレートは全く同じではないため、利用した金額と日付から、自分で正確に請求額を計算するのは難しいということがわかりました。

わかったこと

  • ユーロで決済しても一度ドルに換算された後、円換算される

よってMastercardのツールなどを使って、自分で請求額を正確に計算することはできないようです。

計算結果は請求額と大きくずれてはいないので、目安にはなると思います。

わからないこと

  • 全ての外国通貨が一旦ドルに換算されてから円に換算されるのか?
  • Mastercardのツールを使った際に、なぜリクルートカードだけ計算結果と請求額の差が大きくなるのか?(楽天カード、YJカードと比べて)

処理日の差などはあると思うのですが、楽天カード、YJカードと比べてそれでも乖離が大きいなと感じました。しかしリクルートカード、楽天カード、YJカードはそれぞれ異なるカード会社が発行しており、他社が絡む質問には答えられるわけもなく・・・真相を答えてくれる人はいないので、すぐに答えを見つけるのは難しそうです。

また何か情報が見つかればアップデートします。

まとめ

リクルートカードのデメリットを書いたような記事になってしまいましたが、あくまで海外での利用に向かないと思っただけで、国内で利用するにはおすすめカードだと思います。 

まだわからないことが残っていますが、以下のようなことが言えそうです。

  • JCBカードの海外利用手数料は優秀
  • リクルート(MUFG)カード(マスターブランド)は海外利用には向かない

また今回実験には使用しておりませんが、同じMUFGカードであるJALカード(VISA、マスターブランド)もリクルートカードと同じ手数料がかかると予想されるため、海外利用には向いていないと思います。

私の中での今後の海外におけるクレジットカード利用方針は以下のようになりそうです。

※あくまで私の中の考えです。

  • リクルートカード:今後海外へ行く際にはお留守番確定
  • JCBカード:使えるお店があれば使いたいので、一緒に海外に行く
  • 楽天カード、YJカード:どちらかをメイン決済用に持っていく

この体験を踏まえて書いた記事が冒頭でも紹介したこちらになりますので、是非読んでみて下さい。

クレジットカードを発行する際はポイントサイト経由をお忘れなく

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